これも理由
昨日久しぶりに梅田に出たのですがルクア1100効果か大変な人出でした。
オーバーストア状態と言われる昨今、小売業の鍔迫り合いはますます激しさを増しています。
何らかの勝算をもって出店されているはずなのですが、店舗運営の現場にいると何ともあやふやな指揮、意思決定でその場しのぎの綱渡りにしか見えません。たまたま自分のいたお店のみなのかもしれませんが…
開店時の品ぞろえやディスプレイ、広告や催事の計画もずさんとしか言い様が無い状態でした。
たたき上げのモーレツ幹部と消耗しきった正社員が現場を仕切り、アルバイトよりましだろうと社会保険には一応加入の契約社員には権限は与えないけど同調圧力で責任感をあおり激務にいざない、不足の人材は主婦、学生、一部国民年金の支払い猶予を受けないと経済的自立もできないフリーターで補う。そんな徹底的に切り詰められた人員構成のなか万引犯と神様気取りのお客様に悩まされつつ笑顔と声出しホスピタリティのあるサービスの提供を目標と掲げる…私の目にはその様に映った小売店の現場。
その日の目標予算達成に向け閉店前に買物を促されたりすることもありました。
実際購入するのが当たり前みたいな感じで買ってる従業員がいたり…基本真面目な人多かったです。
全国展開、海外展開をしてゆくお店のブランドイメージは良好でインバウンドのお客さんにも好評でした。
斜に構えすぎかもしれませんが、搾取された残りを賃金として得て、ともすれば自身も誰かが誰かから搾取する片棒をかつがされ、大量消費でのみ潤うとされる経済活動に飲み込まれてしまっているという自分の立ち位置を再認識するのでした。