臭い
私の活動領域をミニマムにしてしまう大きな要因のひとつは「臭い」です。
とくに人から放たれる臭いで苦手な種類の臭いがあります。最近は加齢臭が話題に挙がりますが、私がとくに苦手とする臭いを発する人はは老若男女、国籍を問わず一定の割合で遭遇している気がします。
「酸化した脂肪臭」という表現が適切かどうかわかりませんが、ミドル脂臭の原因の
「ジアセチル」の臭いだけでもない気がします。
例外もありますが、街角で出会うこの臭いの持ち主さんたちにはその行動や外見に
完全な私見ではありますが共通の雰囲気を感じます。年齢、性別、国境を超えた生活様式、あるいは性格的特性か何かの結果その臭いを生じさせているのだろうと。
以前、職場の同僚でとくにこの苦手な臭いを強烈に発する人がいて本当に辛かったです。
その人の半径5m以内に長く滞在すると呼吸困難を起こしそうになっていました。その人が居なくなってもエレベーターや臭いのこもる小部屋だとその残香だけでも不快さを感じていました。さらに休み明けだと二日酔いの臭い「アセトアルデヒド臭」が加わり卒倒しそうになっていました。
ちなみに私は「加齢臭」の原因といわれる「ノネナール」臭も嗅ぎ分けれている自覚があります。
なかでもお年をめして、ある特定の外国製煙草を吸う習慣のある人が放つカビ臭は前出の臭いに加えて大変苦手な臭いです。
「スメルハラスメント」という概念はまだあまり認識されていないのでなかなか本人に対策を求めるのは難しいです。湯シャンに切り替えて臭いの有無を確認するような慎重さのある人ではなく、本人自体まったく無自覚である場合が多いからです。
さらに言えば私にとって不快な臭いでも本人も含めその香りが好きな人もいるかもしれないからです。
オフィス、電車の中、本屋さん、エレベーター等あらゆる日常生活の場でその瞬間は突然やってきます。自分がその臭いの範囲から遠ざかるようにするほかありません。
私の行動範囲が突如としてミニマムになってしまうのです。